想いの集大成が、ここに

11月に入ったものの、まだまだぽかぽか陽気だったこの日。先日練習風景を見学させていただいた「みやざき洋舞フェスティバル2020」が、いよいよ本番を迎えました。

会場となったのは、宮崎で最大のホールである宮崎市民文化ホール 大ホール。入り口での感染症対策も万全に、みなさんマスクの確認、手の消毒を済ませホールへ入場していきます。

会場内はソーシャルディスタンスに配慮した座席数が満席の状態に。開演直後、ホール全体が暗転すると、コンサートホールならではの静寂に包まれ、ダンサーたちの登場に期待が一層高まります。

第1部は「ひむか美しの華」と銘打たれ、宮崎県内のクラシックバレエ・モダンダンスの団体による作品発表です。音楽が流れ始めると、ダンサーが美しい衣装を身にまとい次々と登場してきました。トゥシューズがコンコンと舞台の床を鳴らす音まで聞こえてくる、舞台ならではの臨場感に胸が高鳴ります。

第1部の舞台では、空・海・太陽をテーマにしたダンスを次々と披露。合間に流れる宮崎ならではの雄大な自然を撮影した映像も、とても美しいものでした。

第2部は「ひむかに集う華」と題し、全国公募で選ばれた東京、千葉、愛知、広島や佐賀の5つの団体による、クラシックバレエ・モダンダンス・ジャズダンス・コンテンポラリーダンスの発表です。

みなさん幕間にパンフレットで出場団体のプロフィールや演目のコンセプトを読んで、予習しながら観劇していました。
パンフレットにあるテーマなどが、それぞれのカラーやコンセプトを前面に打ち出すステージに期待が高まります。

実際に観劇していると、手や足先、体の動きで哀愁や情熱まで表現されていて、全ての振り付けに意味があるのだと気づくことができました。前回の取材で、マスダモダンバレエアートの益田陽子さんに伺っていた「表現方法」としての洋舞の素晴らしさを、改めて教えてもらえたような気がします。
「『洋舞』と一言でいっても、本当に奥が深いんだなぁ」と感動し、あっという間に時間が過ぎていきました。

そして待望の第3部「日に向かう国の物語」では、日向市出身の西島数博(かずひろ)さんの演出・振付・指導のもと、オーディションで選ばれた宮崎県内のクラシックバレエ・モダンダンスのメンバーによるステージ。

とにかくどのシーンを切り取っても美しく、身体で表現し得る最大限のパワーを感じることができました!宮崎に語り継がれる神々の物語や、森羅万象の壮大さをダンサーの身体表現と大迫力の映像で楽しむことができました。

事前に益田さんに伺ったお話や、みなさんが一生懸命練習する様子を思い出しながらの観劇は、これまでみた舞台よりも感慨深いものがありました。
皆さんがこれまで、苦境にも負けずコツコツと練習を重ねられてきた集大成を見ることができて、私自身も励まされたような気持ちです。鳴り止まない拍手の中フィナーレを迎えられたダンサーのみなさんの晴れ晴れとした表情が、会場を後にしてからも印象深く胸に残っています。